出張買取のお問い合わせについて、お電話で「何をどうすればいいか分からない」という声を聞かせていただくことが時々あります。
というわけで今回は「スムーズな出張買取のコツ」の基本を5つのポイントでお届けします。珍しく古本屋らしいですね。
といっても、古本屋や買取業者ごとに買取の流れややり方、方針などは様々ですので、あくまで参考ということでお読みください。
ポイント1:量を伝える
だいたいの場合、本やDVD、Blu-rayを買い取りに来てほしいというと「どれくらいありますか?」といったことを尋ねられると思います。
正確な冊数がわかればもちろんベストなのですが、そこまででなくとも数冊か、数百冊か、段ボールで一箱くらいなのか、数十箱なのか、あるいは2トン車に満載なのか、天井まである棚で半分くらいかなど、およその目安が伝われば大丈夫です。
「たくさんあります」だけですと人によってどれくらいが「たくさん」なのかはかなりバラつきがあるので、例にあげたように多少は具体的な方がよいでしょう。
よく「少ないと来てくれないのでは?」と心配されるお客様がいらしゃいます。実際、あまり冊数が少ない場合は当店でも査定価格の面から宅配買取をおすすめしたり、申し訳ないながらお断りさせていただくケースはあります。
それでも後で述べるような「内容」であったり、あるいはお店や事業所からすぐ近くだったり、他の出張買取先から近い場合などは量が少なくても出張することは当店に限らずありますので、「量が少ない=出張買取してもらえない」とは必ずしも限りません。
また量は出張するかどうかを検討する材料になるだけでなく、お店や買取業者によっては出張買取にうかがう際の移動、配送手段や準備の検討材料にもなります。例えば量が少ないし狭い道だから電車にしようだとか、普段のワンボックスでは積みきれなさそうだからトラックを手配しよう、など。
ポイント2:内容を伝える
「どういったものを買い取って欲しいのか」もよく尋ねさせていただくポイントです。たとえばコミックばかりなのか、雑誌なのか、特定の分野の本が多いのか、小説や趣味の本などが混ざっているのか。
これも正確に答える必要まではありませんし、どのみち実際に見てみないと分からないものですから、おおよそで結構です。問い合わせをする前にどういった本が多いのかざっと見ておくとスムーズですね。
また「雑誌」「コミック」「DVD」といった種類だけでなく、「戦前の文芸誌」だとか「最近の週刊誌のマンガ」だとか「ドラマのボックスセット」だとか、少し具体的だと話が早いでしょう。具体的なタイトルをいくつか挙げるのもいいと思います。
全集については「買ってもらえない」というイメージを持たれている方も多いようですが、「何の全集か」によっても違ってきますので諦めずに伝えてみましょう。
ホームページやチラシ、あるいはお店があれば店内などから、どういったものを買い取ってくれるのかは分かると思います。ただし、それ以外でも相談すれば買い取らせていただく場合はありますし、必ずしも「きちんと査定、目利きができない」とも限りません。もし他にも売りたい、処分したいと思っているものがあるのなら、相談してみるのをオススメします。
さきほどの「量を伝える」のところにも書きましたが、この内容によっても出張買取の判断は変わってきます。冊数が少なくても価値の高いものや、そのお店にとってどうしても置きたいものなどであれば、量が理由にならないこともあります。「量を伝えて断られた」という経験がある方は、内容についてもセットで伝えると、あるいは違ってくるかもしれません。
ここまでは「出張買取の問い合わせをスムーズに進める」ためのポイントでした。次からは実際に出張買取するときにかかわってくるポイントです。
ポイント3:立地・環境を伝える
言わなければ尋ねられないこともありますが、たとえば戸建てなのかマンションなのか、敷地内やその前に車が止められるのか、道幅は広いか狭いか、などといった立地や周辺環境を伝えるのもポイントです。
これは現地に行けばわかることですが、事前に伝えておくとあらかじめ準備や対応を考えたりもできるので、到着や荷物の積み出しなどの際にスムーズです。
ポイント4:付属品を用意する
CDやDVD、特典などが付属している場合はなるべく事前に確認し、ないようなら探しておくのがオススメです。
付属品がない場合その査定価格は大きく下がってしまいますし、「ありますか?」となってから探すと時間がかかってしまいます。
あとから見つかって無駄に損をしてしまった…ということもありますので、スムーズさの点からも査定価格を高くする点からも事前に付属品の確認と、ない場合は探しておく、といった準備は有効です。
ポイント5:買い取って欲しいものをまとめる
スムーズに進めるのであれば買い取って欲しいものを一箇所にまとめて、他とは分けておく方がよいでしょう。
ときどき引越しをされるなどでお宅へうかがってみると床に様々なものが出されており、どれを査定希望されているのかお聞きするところから始まる、といったことがあります。そしてはっきり分かれていないと「これは含める・これは含めない」の細かい確認も含めて、もちろんその分お時間を戴くことになってしまいます。
また、量などにもよりますが玄関入ってすぐのところにまとめてあると運び出しもスムーズですし、「人を入れるから片づけしようか…」「知らない人を奥まで上げるのはちょっと…」といったようなこともあまり考えずにすみます。(もちろん玄関口になくても大丈夫ですし、まとまっていなくでも大丈夫です。あくまでも「スムーズさ」という点からのお話です)
査定希望のお品物を箱や袋に入れる、あるいは縛っておくといったご配慮をしてくださるお客様もいらっしゃいます。
あらかじめそうしておいていただけると運び出しがしやすく、大変ありがたいことですが、たとえば箱に入っていれば査定の際に一度取り出して査定する、縛ってある本やゲーム、DVDなどなら一度ヒモをほどいて中の状態を確認する、といった場合もあります。
ですからそうしたご準備をしていただくと運び出しがスムーズなぶん査定に時間がかかってしまう、ということもあります。ただこれについては本当にケースバイケースな部分があるので、「箱に入れたり縛ったりしておくとかえって時間がかかる」というわけでもありません。このあたりも迷うようならあわせて相談してみるのがよいでしょう。
ここでちょっと役立つマメ知識を一つ。出張買取の場合、基本的にはその場で買取希望品を拝見して査定となりますが、事前にリストや写真をお送りいただければ事前査定も可能です。その結果で依頼するか判断する、というのもアリです。
事前査定をしておけば当日査定にかかる時間が省けますし、査定価格が思ったより低かった、といったことも避けられます。写真の撮り方については「よくある質問」のページに例がありますので参考にしてみてください。
また、「出張買取のメリット、デメリット、おすすめを徹底解説!」という記事も公開していますので、よろしければご覧ください。
いかがでしたか? ここに書いたようなポイントが抑えられていると出張買取がよりスムーズになるのではないでしょうか。それで査定結果が変わる…かどうかはさておき。
ともあれカネシバ書店では買取のさい、お客様のご都合やご事情になるべく柔軟に対応させていただけるよう取り組んでいますので、なんでも遠慮なくご相談ください。
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