
今回は量こそ多くはありませんが店頭持込にて、社会思想や近現代史を中心とした専門書・学術書を持ち込みいただきました。もう少し具体的には経済学、社会学、政治史、宗教史など、いくつかの分野にまたがっていました。概説的な書籍というより、研究書や評論として書かれたものが中心です。
今回買い取った書籍は以下など。
- 『評伝 小室直樹 上・下』
- 『宗教社会学 神、それは社会である』
- 『新版 戦時下の経済学者 経済学と総力戦』
- 『毛沢東時代の経済 改革開放の源流をさぐる』
- 『秘密資金の戦後政党史 米露公文書に刻まれた「依存」の系譜』
- 『特務 日本のインテリジェンス・コミュニティの歴史』
- 『国道16号線 「日本」を創った道』
- 『戦後ゼロ年 東京ブラックホール』
- 『〈軍港都市〉横須賀 軍隊と共生する街』
- 『鎌倉時代論』
- 『日本宗教史 全6巻』
- 『宮脇俊三の紀行文学を読む』
というわけで、小室直樹に関する評伝や著作、戦時下・戦後の経済や政治を扱った書籍、宗教史や都市史に関する研究書などが含まれていました。
それぞれ独立したテーマを持ちながらも、時代や社会の構造をどう読み解くか、という点では共通した関心が見える気がします。
たとえば、戦時体制下の経済学者を扱った書籍と、戦後政治の裏側に目を向けた書籍などを並べてみると、時代は異なっていても制度と思想の関係を問い直そうとする姿勢が、いくつかの著作に通底しているように感じられませんか?
また、『〈軍港都市〉横須賀』や『国道16号線』といった本には上のような興味関心にくわえて、横浜ならではのご当地感がありますね。
社会思想・歴史分野の専門書について
社会思想や近現代史の分野の古本・古書は、刊行年や見た目だけで性格を判断することが難しい場合が少なくありません。
どういった著作かを踏まえ、研究書なのか、評論なのか、あるいは資料性のあるものなのかといった点も考慮しながら査定を行います。
今回のように経済・政治・宗教・社会といった複数の分野にまたがる蔵書の場合、個々の書籍だけでなく全体としての構成や関心の向きも感じられて、そういった部分は査定するうえでのささやかな楽しみです。
専門書・学術書の古本買取について
カネシバ書店では、社会思想、近現代史、政治史、宗教史、経済学などを中心に、専門書・学術書の古本・古書を買い取っています。
店頭持込でのご相談にも対応しており、内容や分野を確認したうえで査定しています。
研究書や専門書は、「手放してよいものか」「見てもらえる分野なのか」と迷われることも多いかと思います。そうした場合でも、どういった著作かを踏まえて拝見しますので、専門書の整理をご検討の際は、お気軽にご相談ください。
